2026.07.15

経営者が知っておくべき「社内不正の兆候10選」
~手遅れになる前に気づくためのポイント~

横領、経費の不正利用、顧客情報の持ち出し、キックバックの受け取りなど、企業に甚大なダメージを与える「社内不正」。警察沙汰やニュースになるような大きな事件も、実は日々の業務の中の小さな「違和感」から始まっています。

元刑事としての捜査経験や、探偵としての企業内調査の事例から、社内不正を働く従業員に共通して見られる「10の兆候」を解説します。経営者や管理職の方は、自社の状況と照らし合わせてみてください。

社内不正を疑うべき「10の兆候」

【行動・勤務態度の変化】

  • 1. 休暇を頑なに取ろうとしない
    自分が休んでいる間に、代わりの担当者や上司に不正の事実(帳簿の辻褄が合わない等)を発見されることを恐れ、有給休暇の取得を極端に嫌がります。
  • 2. 休日出勤や深夜残業が多い(しかも一人で)
    誰もいない時間帯を狙って、不正な経理処理やデータの持ち出し、書類の改ざんを行っている可能性があります。
  • 3. 自分の業務を他人に引き継がない(ブラックボックス化)
    「この仕事は自分にしかできない」と主張し、業務の属人化を意図的に進め、他人の介入を拒絶します。

【生活水準・金銭面の変化】

  • 4. 給与に見合わない派手な生活をしている
    突然、高級車に乗り換える、高級時計を身につける、SNSで派手な交遊や夜の街での豪遊をアピールするなど、収入と支出のバランスが崩れている場合は要注意です。
  • 5. 借金やギャンブル、投資の失敗の噂がある
    不正の最も大きな動機は「個人的な金銭的困窮」です。社員の金銭トラブルの噂は軽視すべきではありません。

【業務・取引先との関係性の変化】

  • 6. 特定の取引先と異常に癒着している
    相見積もりを取らずに常に同じ業者を使ったり、特定の業者を不自然に優遇したりしている場合、裏でキックバック(リベート)を受け取っている可能性があります。
  • 7. 経費の精算がルーズ、またはギリギリに行われる
    領収書の紛失が多い、手書きの領収書ばかり提出する、締め日ギリギリにまとめて処理するなど、チェックをすり抜けようとする意図が隠れていることがあります。
  • 8. 退職予定者が顧客データを大量にダウンロードしている
    独立や競合他社への転職を控えた社員が、会社の資産である顧客リストや技術データをUSBメモリなどに不正に持ち出すケースが多発しています。

【性格・態度の変化】

  • 9. 業務の質問に対して過剰に防衛的・攻撃的になる
    帳簿の数字や取引の内容について上司が軽く質問しただけなのに、異常にムキになって反論したり、話をそらそうとしたりする場合は、何かを隠している心理の表れです。
  • 10. 会社に対する強い不満を周囲に漏らしている
    「自分は正当に評価されていない」「会社から搾取されている」という強い不満は、不正行為を自分の中で正当化する(「自分はこれだけ会社から奪う権利がある」と思い込む)動機に直結します。

不正のトライアングル理論

犯罪学には「不正のトライアングル」という有名な理論があります。人が不正を働くのは、以下の3つの条件が揃ったときだと言われています。

  1. 動機・プレッシャー:借金やノルマなど、金銭的・精神的な追い詰め。
  2. 機会:「今ならバレずにやれる」という会社の管理体制の甘さ。
  3. 正当化:「少し借りるだけだ」「会社が悪いのだから当然だ」という言い訳。

経営者がコントロールできるのは「機会」です。業務のブラックボックス化を防ぎ、相互監視(ダブルチェック)の体制を構築することが最大の防犯となります。

「怪しい」と思ったら、まずはプロにご相談を

確証がない段階で本人を問い詰めると、証拠を隠滅されたり、逆にパワハラで訴えられたりするリスクがあります。SHIELD探偵事務所では、社内に知られることなく素行調査や身辺調査を行い、客観的な証拠を収集します。企業防衛のための調査は、ぜひ元刑事の探偵にお任せください。

👉 企業様向け・社内不正調査の無料相談はこちら
コラム一覧へ戻る